記事一覧

攻めの基本は歩

先日のアマ竜王戦道南予選は
1時間ほど観戦させていただきました。

斉藤航輔さんは、
学生名人戦とアマ竜王戦全道大会の日程が重なっていたため、
参加しないと思っていましたが、
「全道大会はでれないんですが、参加人数多い方がいいかと思って。」とのこと。
偉し!ありがたし!
下の世代が見ていますので、そういう姿勢はナイスです!
将棋界に貢献したいと思ったなら、将棋のイベントに顔をだすことが第一歩^^

別件で運営の方から、一局将棋を誘っていただきました。
お金を払わずに駒に触るのが恐縮でしたが、嬉しかったです^^
時間が限られていたので、お互い早指しのフィーリング将棋でしたが、
なかなか面白い局面があったので紹介したいと思います。

先手は私です。 

金沢さん①

居飛車穴熊対振り飛車、中盤戦の入り口です。
飛車交換をして持ち駒に飛車がいますが、敵陣に打つことができません。
こういうときは、こういう手筋があります!
①図から、▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲1一飛 (②参考図)

金沢さん②参考

これは「飛車交換あるある」^^
序盤や中盤の始まりあたりで飛車を交換しても、
敵陣に飛車を打ち込む隙がないことが多い!
しかし②参考図のように、香車を上げさせてから打つと、
香車と桂馬の両方を守る手がなくて、飛車も安全!
この手筋は、見て覚えるより、やられて覚えるものですけどね^^
ちなみに本譜はバレていたので、▲1四歩に対して△4五歩でした。

金沢さん③

③図が紹介したかった局面。
駒の損得は、桂香と銀の交換でやや居飛車が得をしていますが、
その桂香は攻めの駒だし、居飛車の攻めの桂馬は居眠り状態!
だからといってその桂馬を取られたら駒損になっちゃいます。
居飛車は決して劣勢ではありませんが、
振り飛車側としても、決して不満のない展開かと思います。

この③図で先手の手番ですが、どう指すべきか。
ちなみに直前の指し手は、3二の地点にいた金を4二の地点に移動しています。
これは▲4四桂を受けつつ、金を囲いにくっつけた手です。

お互いどこから攻めるのか、手の広い局面です。
私が着手に至るまでに考えたことを書きたいと思います。

私の感覚ですが、5二と4二の地点にいる銀と金を、
できるだけ活躍させないようにしたいです。
あの二枚にかまっていると攻めが面倒になっちゃうからです。
ゆえに縦から攻めたいと思ったので、第一感は▲8六香でした。

▲8六香は8三の地点を狙っています。
5六の地点の角も8三に利いているので、好都合と思いました。
さらに持ち駒は、飛・桂・香。これはすべて、攻めが得意な性格の駒。
▲8六香の次に▲8五香打、さらに▲7五桂とすればガンガンいけそう!

しかし、第一感の▲8六香はやめました。
仮に予定通り8三の地点に数の攻めをしたとして、(▲8六香~▲8五香打~▲7五桂)
仮に相手も持ち駒の銀や角で素直に守ったとして、(△2六竜~△9二銀~△7四角)
上手くいくかどうか。
シュミレーションした結果、こういう図が頭をよぎりました。

金沢さん④

たしかに相手の陣形は崩せました。しかし、
〇やや駒損した
〇攻め続けるのが難しい
〇玉を右辺に逃げられたらかまいたくない金銀に活躍されそう
〇むしろ、いつか桂香で穴熊の弱点の8七の地点を逆襲されそう

相手にとって嬉しい内容ばかり!デメリット多し!
ゆえに、▲8六香はやめようと思いました。
(今よ~く見たら、④参考図は▲5一角から攻め続けることは可能かも^^;)

そもそも③図での▲8六香は、歩を使わない攻めなのです。
攻めの基本は歩!④参考図で▲8四歩とできれば話は違います。
しかし二歩なのでそれはできません。
これは「歩より前に香車を打ったときあるある」です。
歩の後ろに香を打ったら、歩を使って攻めることができます。
というわけで、もう一度③図を確認。

金沢さん③

そもそも3二の地点の金を△4二金としているくらいなのだから、
後手から速い攻めはない!
〇ゆっくりいける!
〇▲8六香はダメ!
〇攻めの基本は歩!
〇縦から攻める!
私の③図でだした結論はこれでした。

金沢さん⑤ 正解

ここから▲7五歩~▲7七香打~▲6六桂~▲7四歩
と攻めることができました。
⑤図の▲7八香は最善手かはわかりませんが、
〇攻めの方針が定まった。考えやすい!
〇囲いが一枚増えた。安心感が増した!
〇きっと読みを外した!神秘的!
ということで満足の一着でした^^

感想戦で相手の方が、
「▲7七香打と香車を足したあたりで、
△3一玉から玉を右辺に逃げだせばよかった」
とのこと。確かにそうですね!
結局4二と5二の地点の銀と金を有効活用すべきということで、
それは先手にとっては嫌なこと!
相手にとって嫌な展開にする。これは「勝ち慣れている人あるある」。

そして③図で勝敗を分ける一番大きなポイントは、
4二と5二の地点の銀と金!だったということですね^^

「指し手を選ぶとき、その局面のポイントを捉えて考える。」
「攻めの基本は歩。香はできるだけ歩の後ろに打つべし」
これが伝われば嬉しいなと思います^^
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント