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名作、渡辺vs崎野戦

北海道支部連合会のホームページに、
全道選手権の棋譜が載っています!仕事が早い!

中亮太さんから、
「まだ何局かしか観れてないけど、好局多い!特に崎野vs渡辺戦が面白い!」
とのことだったので、観ました!
私、将棋人生で初めて!棋譜を見ている途中で疲れてしまい、休憩を挟みました^^
普通だったら棋譜の閲覧で疲れるなんてことはないのですが、
あまりにも面白く、あまりにも難しく、あまりにも劇的!ゆえに失神寸前!呼吸困難^^;
好局で名局。魅了させられました。まるで作品でした。

サッカーの話。
自分がボールを持っているとき、たくさんの選択肢があります。
例えば敵陣の左サイドでボールを持っているとき、
〇右にパス 〇前にパス 〇後ろにパス 〇ドリブルで右へ 〇ドリブルで前へ 〇急にセンタリング、等々。
それは自分にマークのついている相手(ディフェンダー)もわかっていることです。

なので自分は、自分のすることをバレないためにフェイントをしたりします。
「右にパスすると思わせて前にドリブルだ!」
ディフェンダーはこのフェイントにひっかかり、ドリブルが成功したとします。

しかし相手は、想像の裏をつかれて抜かれてしまいますが、
「前にドリブル」という選択肢は元々読みにあったので、
「ヤバい、追いかけなきゃ!」と、すぐに追いかけるなどの対処ができます。

この例は、攻め側がうまく裏をつけただけで、
これが致命的なシーンを生む訳ではありません。
裏をつく回数が増えれば得点につながりますが、
一発K.O.とまではいかないです。

小野伸二選手は天才と呼ばれていますが、まさに天才だと思います。
小野の特徴は、裏をつくどころか、
「相手の読みにない選択肢を、躊躇なく実行して成功させる」ところ!

味方選手も相手選手もまったく想像しなかったプレー、
スタジアムの観客一人残らず描かなかったシナリオを、
唯一小野だけが見えている!

まったく読みにないプレーをするもんだから、
相手選手は「えっ!?何が起こった!?」とヒューマンエラーを起こし、
状況を把握する時間の分、体が動くのが遅れ、どうしようもなくなっている!一発K.O.!
これが天才小野伸二あるある。

象徴的なのが、ループシュート。
ゴールから距離があるから、普通はパスだろうし、
シュートを打つにしても強烈な弾丸シュートなら理解できるけど、
なんの前触れもなくいきなりループシュートをふんわり打って、ゴール。
こういうことが小野はよくある!
ゴールから距離があるからバレていたら絶対に入らないのに、
相手の反応が遅れることまで読み切って打ってしまう。

ただそれらのプレーには精度の高い技術も必要。
相手の読みにない奇抜なことをやれば良いというわけではなく、
自分のイメージを実現させる能力がなければ、意味がない。
小野は天性の創造力とそれを実現するスキルの二刀流なので、天才。

時間に余裕がある人は小野の得点シーンとかまとめた動画とかを見て欲しい^^
小野のプレーは気楽に観ているだけでもパニックに陥ることができる^^
将棋が0.1段くらい強くなると思う(笑)

天才とは人が気付かない選択肢をできる人だと思っています。
サッカーの世界でも、ビジネスの世界でも、将棋の世界でも。

北海道のアマ将棋界でも、たくさん天才がいると思います。
名前を挙げればキリがないのですが、
渡辺俊雄さんは紛れもなく天才。

私なんかには渡辺さんの凄さを理解することができてないけど、
渡辺さんが天才だということはわかります。
だって信じられないような手を指して、勝っちゃうんですもん!

渡辺さんの相手が目を丸くして「へっ!?」って顔をしているのはよくあるシーン。
普通の手なら、30秒の秒読みのときでも、3分前から想定してることが多いですが、
天才的な手を30秒将棋でやられると、想定外だし、状況判断に時間を要するから
残りわずかな時間で一から読み直さなきゃいけなくなります。
頭が真っ白になっちゃいますよね^^;

そんな渡辺さんを打ち破ったのは、平岡高校出身の大学生崎野くん。
崎野くんも相当なクセモノ(笑)
狂犬のようながむしゃらさを持っているくせに、間合いの取り方も巧い!
ガブって嚙みついてくるけど、その口を一旦離して様子を見ることができる。
崎野くんもまた天才と思います。

天才対天才、どっちが勝ってどっちが負けたかなんて、もはやどうでもよし。
違う世界に誘われたような感覚^^
名局!いや、名作か!

全道選手権の将棋はまだ一局しか観れていないけど、
このペースだと全部観るのに一か月以上かかる^^;
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