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高校1年生の思い出

今日は私の高校選手権の思い出でも書こうかと思います。

もう16年前です。私は函館の柏稜高校に進学しました。
柏陵高校は普通科や商業科がありますが、
私は特別進学科っていう、1学年に1クラスしかない科で、
1日7時間目まで授業がある私に最適?な科でした。

その科は担任が3年間変わらないのですが、私のクラスの担任は、
「君たちに部活をする暇はない、3年間勉強だけしなさい」と
初日に言い放つ方でした。
しかし私は将棋がしたいので、部はないけど大会は出させてと頼み、
大会出場を許してもらえました。

新年度始まってすぐに高校選手権があります。
担任をギャフンと言わせたい!とても気合が入ってました。
クラスメートからも「結果をだして担任を黙らせて!」って応援されてましたね。

さて、高校選手権1日目。場所はたしか音更町の大平原。
3年生は札幌のO本さん、札幌のS木さん、
2年生は斜里のW田さん、函館のNさん、
1年生は室蘭のS藤さん、 が有名どころ。
札幌のS木さんは団体戦でしたが他の4名は個人戦。

4人とも全員ケチョンケチョンにしてやる!
そう意気込んでいましたし、それができると思っていました。

たしか当時のルールは、
4人制のリーグ戦を行い、通過者でトーナメント戦をやるというもの。

まずはリーグ戦、2連勝で通過しました。
ちなみに1回戦の相手はまだ将棋を始めたての生徒さんでしたが、
フルパワーで指した記憶があります^^;

次にトーナメント戦、1回戦も2回戦も苦戦した記憶がありますが、勝利。
ここで1日目は終了し、ベスト16が決まりました。
そしてトーナメント戦を見ると、「ベスト8でO本さんと当たる!」
順調にいけばベスト8で優勝候補と当たることを知りました。

どれくらい強いんだろう。どんな将棋指すんだろう。
ここからは頭はO本さんでいっぱいでした。

2日目です。朝食を摂っていまいた。そこに新キャラが登場。
K「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
私「おはようございます。あっ、今日僕らが当たるんですか?」
K「今日の1戦目です。」
私「そうでしたか、じゃあ勝った方がO本さんとですね。よろしくお願いします。」
誰だっけ、あとで確認しておこう、それよりもベスト8でO本さんかぁ。

さあ2日目の1戦目が始まりました。相手はKさん。
当時の私は、序盤からがむしゃらに攻める棋風。
Kさんは居飛車穴熊、私は振り飛車穴熊。
「ここもガンガン攻めてサクッと終わらせよう。」
と、思っていました。

将棋は序盤早々に銀をぶつけて力戦でした。
ただ、攻めが無理な筋だったようで、やや劣勢に。
「まぁいつものこと、どうせ終盤でひっくり返す。」
しかし、なかなか差が縮まらない。
「あれ、この人、強い。」
「強いのは、4人だけじゃなかったのか。」

焦り、不安、苛立ち。ネガティブな感情に襲われました。
とはいえ、それはKさんも一緒。
差が広まらないことに不安を感じている様子でした。

熱戦。やや劣勢も粘りに粘り、ずっと30秒将棋。
他の対局はすべて終局してました。
そこでKさんに甘手がでます。
「よしようやく攻めれる!」と敵陣に銀を打つも、
銀を埋められ、取って取って銀打って銀埋めて、取って取って銀打って銀埋めて。
ギャラリーのため息とともに、対局時計の中断ボタンをポチ。
人生初の千日手でした。

「ここはこうすれば終わってた!」
「終わってた」が口癖のO本さんが、Kさんの駒を盤に叩き付けて喋ってましたが、
「はい、すぐ指し直し局を始めて!」と運営の方に言われて即対局開始。

このときはホッとしていました。
「危なかった。しかし実力は俺の方が上だ」
指し直し局はまたも相穴熊。今度は慎重に指しました。
中盤でリードに成功。どんどん差を広めて、終盤に突入。

こちらは穴熊の金銀3枚が崩れず、相手の玉は寄り形。
「よしこれは勝ったな。とうとうO本さんだ。」
勝ちを確信し、相手玉に必至をかけました。
「6六の地点の飛車を6二に成れば必至。そろそろ投了するだろう。」
安心していました。

その30秒後、「負けました。」
と言ったの私の方でした。
そしてすぐにKさんは、「ごめん」と言いました。
その時の将棋の部分図がこれ↓不要な駒は消しています。

先手が高校1年笠井将生、後手が高校2年K﨑裕史

川崎戦

今となっては笑える思い出。局面もまるでコントです。
しかし、当時は。。。
このことは一生嘆くのかと思ってました。

よくよく考えてみると、朝食時の風景まで鮮明に覚えているってことは、
悔しさに加え、羞恥もあったんだと思います。
ヒーローになるため担任をギャフンと言わせたい。
参加者はたぶん100名前後と思いますが、4人しか見ていない。
年上から挨拶してもらってるのに、上の空。
愚行ばっかりでした。

負けたのは、将棋だけじゃなかった。
いや、あるいはそれも含めての将棋か。

救いは団体戦。函館のラサールが優勝しました。
しかも地区予選から全敗していた大将が、
全道決勝だけ勝ってスコアが2-1というミラクル付き。
このおかげで、泣くのを函館帰るまで我慢できました^^;
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